てったい北関東

覚書、感想、備忘録

ブルーアワーにぶっ飛ばす

何もない田舎、友達の不在、分かり合えない家族、老い、流れていた時間。
そういう見たくのないもの、見ないようにしてきたもの、
ふと立ち止まって、「見る」。
ただそれだけだ。

主人公を表すフレーズ「止まったら死ぬ」。
ダサい自分を押し殺して、動き続けるためのもう一人の自分を作り上げる。
私のことを好きな人は好きじゃない。
だっせえ。
田舎に帰って、そんな自分を再確認する。
ただそれだけなのだ。
主人公は田舎を捨て、また都会に帰っていく。

僕は就職に伴って田舎に帰ってきたけど、
あの地元に対する気持ち悪さがすごくわかるのだ。
だからこそあそこで田舎を捨て、都会に帰れる主人公がとても格好いいし、
見終わった後のすがすがしさと、どうしようもない自分の生き方とが混じりあって
なんとも気持ちの悪かったのである。
だっせえ。

気持ちの悪い自分。逃げ出せない自分の弱さ。恨みつらみ。ださいださい。

そしてですね、夏帆がめっちゃかわいい。