「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の感想
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
を観てきた。
原作の映画はDVDで見たことがあって、すごく好きな作品。
僕は「時間を巻き戻す」というふうには解釈しなくて、これは少年の妄想なのだ、あんないい感じに2人で過ごしたけど結局あのずたぼろの世界が本当なんだ、なんて切ない…と感想を抱いていたのだが、
実は時間を巻き戻していたようだ。
で、今回の映画はその「時間を巻き戻す」ことをもう少し掘り下げた作品である。
学生のころはアニメもよく見ていたのだけど、なんだか離れてしまって、
シャフトという名前は知ってるけど、あんまり見たことないし、
好きな映画のアニメ化と聞いても、見る気はそこまで起きなかったのだけど
劇場予告見て、なんかグッときちゃったのです。
ああこれとんでもないのが見れるんだって期待をすごく上げてしまったんです。
でもそんなことはないわけですね。
まずキャラデザがダメでした。
中学生に見えないし、なんだよその制服、はしたない。
映画冒頭からしてなんだか入っていけないのです。
自転車の不自然なCGってのもあるんですけど、
やっぱりこういう学生のわちゃわちゃ感って、原作だと本当の子供同士でなるべく演技っぽくないように、というのに気を配ってのあれじゃないですか。
それをアニメで、しかも手慣れた声優の方々がやるわけじゃないですか。
なんかこう、合ってないな、と思うのです。
だからこそ原作リスペクトするのはいいんでしょうけど、
序盤で引いちゃうんです。
これで随分と映画の評価が下がってしまってると思う。
あと映画の終盤にかけて、
駆け落ち失敗か――ってとこでなんでああにドタバタコメディにしちゃうんですかね。
もうしっぽりやってお涙頂戴モードにしちゃえばいいのに。
でもね、でもね、いろいろと慣れていくと、嫌いになれないのですよ。
「if」ですよ、もしも、の世界。
もしも、を繰り返しながら、なずなへの思いを確かにしていく少年。
そしてもしかしたらあり得たかもしれない世界の断片を見て、この世界の広さを知るのです。
にしても、「もしも玉」ってなんなんですかね。
なずなのお父さんが持って死んでいましたが、どういうことなんだろう。
ナズナのお父さんも「駆け落ち」したっていうのは、
もしかしてこの世界はタイムリープした先の世界であって、、、ということ?
であれば「もし元の世界に戻してくれともしも玉を使ったらなずなは…」ということ?
「銀河鉄道の夜」…?
でもでも、もしも玉破裂したけど世界は正常に戻ったわけで、
その世界で2人は暮らしていくわけですよね!?
ハッピーエンドですよね…!?
あとこれだけは言いたいのだけど、広瀬すずの声がすごくよかった。えろい。
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