てったい北関東

覚書、感想、備忘録

「散歩する侵略者」を観た

なんだか、豪華なB級映画という感じがして、面白かった。

こういう派手さにはかけるけれど
ちょっとおかしいぞ系SFって結構好き。
他にどういうのがあったかいまいち思い出せないけど。

黒沢清監督は「岸辺の旅」って観たことあるけど、あれは合わなかった。

B級っぽさはやっぱり設定の徹底されてないのが原因なんだろか。
「概念を奪う」
っていうまあ滅茶苦茶な能力なんだけど、
これを扱って起こるドラマがどれも細かいことを気にすると
それっておかしいんじゃないってなるんじゃないでしょうか。
いやでも、滅茶苦茶な設定なんだからそれくらいいいでしょ
くらいに割り切れる人だと面白いのかもしれない。
知らんけど。

これはもうそもそもを言い出すと、そういうもんなんだ、としか言いようがない。
なんでたった3人だけで地球にくるんだ、とか
なんでわざわざ概念を集めてから侵略するんだ、とか
なんでわざわざ日本に来てんだ、とかとか。
そういうのが普通なら許せない粗になるんだろうが
この映画でそういうのは求めるな、と
映画冒頭ですぐに宣言しているのかもしれない。

でも最後がよくわからんかったのだ。
長澤まさみが「愛」の概念を奪われたけどその後
なんともない、感じを出してたのに、
最後抜け殻みたいな様子になってたの、
あれどういう意味なんでしょうか。

散歩する侵略者 (角川文庫)

散歩する侵略者 (角川文庫)