てったい北関東

覚書、感想、備忘録

映画「あさひなぐ」の感想

あさひなぐの映画を観てきた。
以前舞台版のライブビューイング観ていて、それがすごくよくて、
漫画も全巻買って、まだ途中までしか読んでないけど、漫画もまたいいのである。

舞台版は齋藤飛鳥さんが主人公役だったのだけど
そのセリフがばしばしとハマってるわけ。
「強くなりたい」
そういう舞台のセリフが、なんだか彼女の言葉に聞こえるんだ。
いや、きっと彼女自身の言葉でもあるんだろう。

で今回の映画版も結構楽しみにしてきた。
なあちゃん主演といえばベマーズ的な怖さもあったのだけど、
観ていてこれは良かった。
ファン向け以上の作品を作ろうとしていた……と思う。

良かった点
①かわいい
やっぱりなあちゃんはかわいい。画が美しい。

②かわいい
やっぱり乃木坂はかわいい。
伊藤まりかさん、やっぱすごいなあと思った。
桜井玲香さんのあのキャラはちょっと笑ってしまったけど。
でもさ、みんな演技がすごく上手くなったよね。なんか感動しちゃった。

③ギャグシーンが絶妙
小林先生の使い方、シーンの使い方が絶妙。
こういう演出は嫌いな人もいるんだろうけれど、
この作品、ギャグシーンがとても面白いのです。

悪かった点
①肝心のなぎなたの試合が面白くない
一番の見せ場なんでしょうけど、面白くないんです。
テンポが悪いのか、心理描写(駆け引き)がないからなのか、
ただ淡々と映している、というような感じにしか見えない。
だから試合も、勝った負けた、というシナリオ上の要素にしか見えない。

②スポ根感がない
めっちゃ激しい練習、きつい練習、というはずなのに汗もかいてない。
もっと過酷っぷりを、そしてそれを乗り越えた感を、描写すべき。

③キャラが立ってない
小林先生は別にしても、各キャラがほとんど立っていない。
一番残念なのが生田絵梨花さん演じる一堂寧々。
スポ根作品で大事なのはやっぱりライバル、絶対的な敵なはずですが、
この一堂についてがほとんど描かれていない。
ただ、強い一年というキャラ説明のみ。
だからこの試合を最後に持って行っても、まったくシナリオ的な面白みがない。

キャラがたってないのは一堂だけではない。
これは二つ坂高校メンバーもそう。
キャプテンの戦い方にしろ、八十村さんにしろ、
肝心の主人公の旭ちゃんにしろ、
まったく、どういうキャラなのか、描写が不十分。
こういうのを書かないと最後のシーンが映えないし、
一堂、というか國陵に勝つ意味が半減しちゃってるんですよ。

舞台版は時間も映画より長いこともあったし、
試合とかはもっとデフォルメできたから、
こういうキャラ説明を十分にすることができたし、
それを試合にも持ち込むことができていた。
なにより旭ちゃんのキャラを存分に活用することができていた。

ということで、
この作品、ただのファン向け映画じゃなくて
普通に楽しめる映画になっているとおもいます。
でもだからこそ、もうちょっとシナリオの細部を詰め込んで欲しかった。
ギャグシーンはとても面白かったし、そういうテンポはすごくよかった分、残念。
あと、なぎなたの見せ方もね。

映画の映像化の際は、ぜひ舞台版のほうも映像化してほしい。
ぼくは齋藤飛鳥さんが好きなんです。
どうかお願いします。

映画「あさひなぐ」オリジナル・サウンドトラック

映画「あさひなぐ」オリジナル・サウンドトラック

そういや、今度こそ飛鳥さんの個握行こうと思ってたのに、
また一回目抽選の日を忘れ、二回目抽選で全部はずすってことやってしまいました。
とても悲しい。