てったい北関東

覚書、感想、備忘録

映画「日日是好日」を観た感想

非常におだやかな映画です。
お話としては、大学卒業間近に控えた女子大生が、茶道教室に通い始め、
30代くらいまでの時間の流れをつらつらと展開させていきます。
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この映画の面白いところは、映画の「型」にはまっていないところだと思う。
この映画、起承転結、みたいなものがないのだ。
ただ時間だけが過ぎていく。
彼女の身の回りにはささやかな事件は起きて、オムニバス的に次々に展開する。
「あれ、そのあとはどうなったんだ」とかそういう話もある。
これって、映画に必要なの?と思うようなシーンもある。
けれど、たぶん生きているってそういうことで、
他人からすればすごくどうでもいいけれど、後から思えば面白くもなんともないかもしれないけれども、
その時の自分からとってすれば、大いに悩んだり、傷ついたりした「事件」だったりすることって
誰にしろあるんではなかろうか。

事件がおこるたびに彼女はいろいろな感情を抱き、気づき、悩んだりする。
映画としては非常に地味な展開だけれども、
なんというか、その時々にしか感じられないこと、考えられないこと、気づけないこと。
たくさんあると思うのだ。

今を生きていない人って、それこそたくさんいると思うのです。
将来のためにいい大学に入る、とか、そのために勉強する、とか、
将来のために残業する、とか、ええ。よくわかんないですけどね。
もちろん努力は大切だと思いますよ。思いますけど、
でも彼らにとってその将来っていつ来るんですかね。
まあ、別にいいんですけど。

僕は、もうちょっと将来のことも考えた方が良いと思いますけどね。
今日もぐうたら。