てったい北関東

覚書、感想、備忘録

「先生!、、、好きになってもいいですか?」を観た感想

きれいです。広瀬すずかわいいし。

ただ、お話があんまり面白くないです。

だいたい「先生と生徒」の恋愛ってのがほとんど障壁として描かれていない。
高校卒業とともにすぐにくっついてしまうし、
いったい何が二人を邪魔していたんだろうって、
それが社会的ななにかとか、家族的なあれこれとか、
描かれないこともないけど、実に弱すぎる。
そう思うとこの映画の根幹からして崩れてしまわないか。
初めからくっつけばよかったんじゃないかって。
最初からいちゃいちゃした映画作ってればよかったんじゃないか。

結局「好きになっちゃいけない人なんていない」というセリフが根幹にあるとして
けど生田も広瀬も自分の中では「いる」と思っていて、
でもやっぱりいなかった、ていう。
あまりにこじんまりとしすぎているような…。

生田がなんで広瀬を好きになるのかってのがわからんです。
ライトノベルみたいて思った。
そりゃ広瀬すずに迫られて、落ちない人がいるのかっていえば、まあ、あれですけど。
エロ漫画に(たぶん)よくあるじゃないですか。
先生は生徒に手を出せないけど、
生徒は気をひきたいから…って。
つまりこういうことだよね(?)
「なんで中途半端に受け入れるんだ」って怒られるシーンがありましたけど、
そりゃそうでしょうよ。見てるこっちだってわからんもの。

卒業のシーンで思ったんですが、高校の時間の流れというのか。
3年で移り変わっていく高校生と、ずっといる先生の関係。
それはもうがむしゃらに生きなければならない高校生と、
もっと長い時間の中にいる先生の関係、というのがあるわけだ。
だからこそ「魔が差して」手を出しちゃう先生ってやっぱりダメ人間なんですよ。
全然興味ないですよ、的なキャラのくせして、
いちいちしぐさがあざとかっこいいわけじゃないですか。
広瀬だって不器用なキャラのくせして
いちいちあざとかわいいバカなわけじゃないですか。
なんだかいろいろと人物描写がチグハグに感じました。

あと親が出てこないよね。
大事なところで大事なセリフが吐けない親ってところに、
なんだかリアルっぽさがあった。
味方にも敵にもならない。

しかし映画が長く感じるのよなあ。
やっぱり最初からイチャイチャした話にしてれば
もっとすっきりしたんじゃないかなあ。

でもね、やっぱり画はきれいですよ。
ずっとにやにやしてたし。

そういや、県立○高って表札が何度か映るんだけど、あれもやもやしたなあ。
もう○県にしちゃえばいいのに。

歌ウサギ

歌ウサギ